オリジナルの教育法 「造形リトミック」

1.機能教育としての「造形リトミック」
「造形リトミック」とは、リズムにのって歌いながら描くことを通して、認知の発達を促し、絵を描き、文字を書く機能を育てる教育方法です。
楽しく繰り返し取り組むことによって、自ずと空間の認知、分析力が身につき、読字はもちろん、描画や書字へとスムーズに導入することができます。
また、リズム感の育成や認知と巧緻性の発達は、数への導入にも役立ちます。
「ものともの」 「ものと数」 との 「1対1対応」 は数学習の基礎の基礎ですが、これでさえ 「見る機能」 「発語機能」 「ポインティング(手先の巧緻性)」 の各機能が発達し、それらの機能が統合されて初めて可能となることなのです。私たちが当たり前のように行っていることも、このように分析してみると相当高度なことを行っている、ということがわかります。
「造形リトミック」 は、これら学習のファースト・ステップするための基礎機能を充分発達させ、保障していくことを第一義の目的としています。
2.知的探索教育としての「造形リトミック」
生活身辺のものをはじめ、動物、植物、鳥、昆虫、水の生き物、行事など関心や興味のあるものをテーマとして取り組むことによって、新しいことを知り、更に探索、探求していく力を養います。また、それらを絵画や工作して表現することによって、描画・創作技術を身につけることが出来ます。
3.生涯教育としての「造形リトミック」
さまざまなテーマに取り組むことによって、自分のテーマ=世界を見つけることが出来ます。「描くこと」 は 「見ること」 であり、「知ること」 です。不思議に思い、驚き、感動し、心を動かされます。また、 「描くこと」 は 「表現する」 ことです。他者との対話や交流を成立させます。
興味のあることをさらに調べたり、尋ねたり、実際の場に出向いたりと、時間の中で計画を立て、場所を特定しルートを作成して行動していきます。生活や仕事、時間、距離、費用などのいろいろな制約の中で、志向し、希望し、夢を実現していきます。
まさに地に足をつけて、活き活きと豊かに生活を営んでいく動機づけとなります。