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左手の中から

・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・

このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※

おはようございます。造形リトミック・津田沼教室講師の大塚です。

康ちゃんは、時々粘土での作品作りを楽しんでいます。

始めたころは、口に持っていかないように気をつけながら、大きくちぎってはぐしゃ~、ちぎってはぐしゃ~。クリスマスケーキのできあがり!

初夏、指先で小さくちぎって、ちぎって、ちぎって、岩場のカニが生まれました。

また別の夏には、黄色の粘土を大きくつかんでぎゅっと握り、ゴロゴロと机の上で転がして長くして、最後に手のひらでペタン!ひまわりの花びら1枚完成!なんだか、楽しそうな顔。新しい工程も加わりました。生き生きとしたひまわりは、康ちゃんの左手から咲きました。

そして今、ぶどうに挑戦。紫色の粘土をちぎり、一緒に机の上でまーるく、まーるくコロコロと動かした後、思い切りぺターン!このペタンが何とも楽しそう。次々、ペタン、ペタン。

作品作りの過程を大事に、ゆっくりと。そして、たっぷりの粘土の感触と、形の変化を楽しみながら。ぎゅっと握ると、指の間からにゅうっと顔を出す粘土。康ちゃんの左手の中からいろんな形が生まれてきます。

http://www.zoukei-rythmique.jp