・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・相模原教室講師の水村です。
絵の具を単色で使いたい生徒さん。いろんな色を混ぜたい生徒さん。生徒さんによってさまざまですが、自分のイメージした色を作り出すのは楽しい作業です。
秋の絵画展の作品制作にあたり、2人の生徒さんが「エメラルドグリーン」の色作りに挑戦しました。ひとりは海を、もうひとりは鉱石のエメラルドをイメージしました。緑がかった青?青みがかった緑?ことばで表現するのは難しいですが、どちらも世界にひとつしかない素敵なエメラルドグリーンに仕上がりました。
造形リトミックの教室では、混色の面白さを知ったあたりから、折り紙で「色環」作りをします。光のスペクトル、6色の「色環」です。環にすることによって、隣同士の色(同系色)や向かい合う色(補色)を視覚的な位置関係で把握し、色の個性を感覚的に捉えることができます。
赤と黄色を混ぜると橙色になり、黄色と青を混ぜると緑に色になる、青と赤を混ぜると紫色になる。しかも、それぞれの色と色の間には、色の連続的な変化が見られます。
このように色の位置関係を知ることによって、やみ雲に絵の具を混ぜることがなくなり、感覚的に推測して色を作ることができるようになります。
水彩絵の具を使ってのグラデーション彩色は、多くの生徒さんの大好きな課題です。単に色名を覚えるのとは異なる、色の感覚的な学習ができます。さあ、今度は何色を作りましょうか?
http://www.zoukei-rythmique.jp