・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・国立教室講師の冨士道です。
高校生のY子ちゃんは、大きな画用紙に「ぶどうとコスモス」を描きました。一年に一度の大きな作品です。
彩色をしているとき、「外は涼しい風が吹いているよね」とY子ちゃんがポツンと一言。「そうだね。秋なんだね」と私。この日は、日中は半袖で過ごせるような日でした。でも、Y子ちゃんは「秋の風」をちゃんと感じていたのですね。
Y子ちゃんは普段から、小さい声で何かを伝えようとしてくれるのですが、自分で伝えたい言葉がなかなか見つからず、もどかしそうにしていることがあります。でも、この日は素敵な言葉をはっきりと伝えてくれました。
この何気ない一言で、Y子ちゃんの心が育っていることを実感して、とてもうれしくなりました。
この絵の「コスモス」が、秋の風にゆらゆらと揺れているようでした。あの「コスモス」の曲にのって、♪ゆらゆらと・・・
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