・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・津田沼教室講師の青木です。
Jちゃんは、小学2年生の女の子です。ひらがなとカタカナの読み書きはしっかりできます。漢字も少しずつ覚えてきました。でも、お話や人に何かを伝えることは少し苦手なようです。そんなJちゃんが、私に気持ちを伝えようとすることがありました。
足し算の学習をしていたときのことです。足し算の式にはいつも絵があって、それを数えて答えを出します。でもその日は絵のないプリントを使いました。Jちゃんが式を読んだあと、数字の下を見ても絵がないのです。
思わずJちゃんは、「ない」と目を丸くして言います。私は、「絵がないときは、短い線を書いて数えようね」と新しく教えました。それでもJちゃんは、数えようにも絵がないことがおかしくてたまらない様子で、楽しげに私の顔を見て、また「ない」と言います。
いつも、気持ちをあまり伝えようとすることのなかったJちゃんが、「おかしかった」ということをくり返し伝えようとしてくれたのです。私はそれをとても嬉しく思いました。
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