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原因の模索

・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・

このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※

おはようございます。造形リトミック・越谷教室講師の西です。

Rくんは、ここのところ学習意欲がとても向上してきました。しかし同時に、執着行動が強くなり、スムーズに次の行動に移るのが難しいという場面が出てきています。特に授業の後半くらいからそれが見られます。ご家庭でも同様に問題行動となっているとのことです。

授業の中でどのようなときに固執性が強く現れるのか分析して、原因を模索してみました。
・何かストレスになるようなものがあるのか?
・年齢的に成長期の自我が出てきているのか?
・自己を主張しようとしているのか?

 本人を真正面からではなく、少し角度を変えて見てみようかとも思い、こんな試みをしてみました。

執着行動のひとつに、いったん閉めた机の引き出しを何度も開けては閉めなおす、という行動が見られました。そこで、引き出しの開け閉めをしなくても済むように、筆記用具など学習に使用するものは予めトレーに入れ、机の上に出しておいて授業を始めました。

つまり、私が引き出しから必要に応じて出すのではなく、本人が
トレーの中から取って使えるようにしてみたのです・・・・・と、驚くほど引き出しへの執着は消え、スムーズに学習に取り組むことができました。

成長期にある生徒さんは、身長がぐうーっと伸びるように、心も大きく成長します。それに伴う微妙な変化や要求に私達講師は敏感に対応をしていかなくてはなりませんね。

http://www.zoukei-rythmique.jp