・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・相模原教室講師の高橋です。
ゆうくんは、いつも教室に駆けて飛び込んでくるエネルギッシュな生徒さんです。計算が好きで割り算の筆算も得意ですが、時として文章題で式を立てるのが難しいことがあります。
たとえば「25cmのテープを5cmちがいになるように2つに分けなさい」というような和差算の問題。
まず、答えとなる10cmと15cmのテープを用意して「5cmちがいだね」からスタートしました。テープを平行に並べてその差の5cmを確認させても良いし、2本のテープを重ねて持って、5cmの差を確認させても良いでしょう。
また、差である5cmを折り曲げると、全体が10cmになります。最後には、2本をセロテープでつなげて25cmにしました。
今度は逆に、25cmのテープから5cmを折り曲げて、さらに半分に折るという操作を繰り返して、和差算へのアプローチとしました。
だれもが、ひとつの図の考え方を受け入れられるわけではありません。実際にテープを切ったりつなげたりの体験を通して、生徒さんの理解に合った道筋を一緒に探してあげたいものです。
操作の途中でゆうくんは、
「ここの教室って、まちがえてもいい所なんだよね」とぽつり。「そうよ、一番いいことがわかったね!」
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