・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
あけましておめでとうございます。造形リトミック・国立教室講師の神原です。
今年も造形リトミックの楽しい時間を過ごす中で、一人ひとりの生徒さんの成長の芽が育っていってほしいなあ、と思います。
授業の中でこんなことがありました。
「せんせい、あつい?あつい?」
「?・・・どうして・・・あ、そうか」その時、私は腕まくりをしていました。
その腕にアザを見つけたAちゃん、アザを指差して、「せんせい!ばんそうこ!せんせい、いたい?」
「ありがとう、Aちゃん。優しいなあ、Aちゃんは・・・」
一緒に絵を描きながら、・・・
「Aちゃんの塗っているの、なにいろ?」
「Aちゃん、あお!せんせいは?」
「先生はみどりだよ。」
(うれしそうな顔で)「Aちゃんあお!、せんせいみどり!」
最近、私が何かたずねると、答えてくれた後に、「せんせいは?」とAちゃんもたずね返してくれます。以前にはなかったこんなやりとりが、とてもうれしい。(私は今、Aちゃんの目の前に「いる」んだなあ。)
相手が今、何を感じているのか。相手を思いやり、相手と共にあることを喜べる力。コミュニケーションの基礎となる大切な力の芽生えを感じています。Aちゃんのこの芽も、もっともっと育っていってほしいなあと思います。
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