・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・越谷教室講師の佐々木です。
ある日Aくんのお母さまに、「来週から足し算を始めましょうね」とお話したら、「えーっ!」とびっくりされました。でもそんなに驚かなくても大丈夫。今までに、数唱の歌、取り出しの歌などを使って、数の基礎作りをたくさん行ってきましたから。
案の定、足し算の歌を流しながら授業を進めていくと、スイスイできてきました。スイスイできることの面白さや嬉しさ、喜びが、自信となり原動力となって、やがて本当の数の概念や足し算の意味が獲得できてくると思います。
ですから、教室では「計数」や「数の取出し」がある程度できてきたら、「足し算」へと進めるケースが少なくありません。生徒さん自身に、次のステップに進む満足感と「足し算、できた!」という達成感を味わっててもらうためです。
前段階の学習が完璧にできるまで同じステップで足踏みをしていると、却って逆効果です。「また、これ~?」となって、意欲を失わせてしまっては、大変です。。
次のステップに進むことによって、前のステップの学習の理解度が増す、私達講師はよく経験していることです。
次のステップを目標に確実に学習を積み重ねていく、今年もそんな意識を持って取り組んでいきたいと思います。Aくんの実践から、大切なことを再認識させてもらいました。
http://www.zoukei-rythmique.jp