・・・・Elephasブログ・・・・・
このブログでは、発達支援教室Elephas(エレファース)での
日々のふとした出来事や気づきを記述しています。
ひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、
親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。津田沼教室の堀です。
ある6才の男の子のことです。
幼い頃からエレファースに通われて、もう4年以上でしょうか。
これまで楽しく絵を描いたり学習したりしてきましたが、
このところ、やる気がなくなっているようすが見受けられました。
しっかりと会話ができる生徒さんなので尋ねてみると、
最初はグズグズとごまかしていましたが、
だんだんと真剣な表情になり、ポロポロと泣き始めました。
そして、彼はびっくりするようなことを話し始めました。
『どうして僕はもう二度と赤ちゃんには戻れないの?』
「どんどん大人になって、いつかはおじいちゃんになって死んでしまう。
一生懸命やっているのに、どうしてもっとしなくちゃいけないの?
大人はもっともっとたくさんやってるって…。
もう赤ちゃんに戻れないよぉ…。」
そう、苦しくなっていたのです。
学校でもご家庭でも、いろんな場面でも頑張らなければならなかったのかもしれません。
もっと勉強しなくちゃ、いい大人になれない。
じゃあ、ずっとずっと頑張り続けなければいけない。
赤ちゃんの時は楽しいだけだったのに。
そしていつかは年老いて死んでしまうなんて…。
6才とは思えないほど深い内容です。
さてこんな時、どんな言葉がかけてあげられるでしょう。
少し、悩みました。
人それぞれに考え方は違うでしょう、正解は無いかもしれません。
私は私なりに精一杯真剣に私の考えを伝えました。
その内容は生徒さんとの秘密にさせていただきますが。
すると、
「そうなんだ」と うなずき、
にっこりと笑って
『それなら 神さま大好き』と言いました。
私は神さまの話はしていませんが
きっと彼の心にそんな風に響いてくれたのでしょう。
それから、また元気に学習に取り組んでくれていて嬉しく思います。
誰でも、がんばれ〜の応援が苦しくなってしまうことがあります。
先の心配もありますが、「よく頑張ってるね」とまずは目の前の喜びに満ちた瞬間がありますように。
>>発達支援教室Elephas(エレファース)
http://www.zoukei-rythmique.jp