「赤い色のものは?」
「赤」という色の名称がわかっている生徒さんにとっても、
これはあんがい難しい問いです。
目の前に何もないところから、赤いものを想起しなくてはならないからです。
「りんごは何色?」と問われるほうがずっと答えやすいのです。
実際に目の前にりんごがなくても、さまざまなカテゴリーの、
さまざまなものの中から、「りんご」がことばによってすでに
取り出されているので、無から何かを想起すると
いうプロセスが不要だからです。
「赤いくだものは?」「赤い花は?」と問われるほうが
やさしい場合もあります。カテゴリーが選ばれている
(限定されている)ので、想起しやすいからです。
生徒さんが学習でつまずいたとき、
どんなヒントを与えたら良いかを考えます。
その場で瞬間的に適切なヒントを与えることが
指導者の役割です。
しかも、その生徒さんの認知レベルにふさわしいヒントを
与えなくてはなりません。カテゴリーをヒントにしたら、
いっそう混乱してしまう生徒さんもいるでしょう。
では、どうしたらいいでしょう? (つづきは、あしたに)
http://www.zoukei-rythmique.jp (Y.たまの:本部)