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いっぱいお話

・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・

このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※

おはようございます。造形リトミック・津田沼教室講師の青木です。

私は学習の中で、生徒さんが話したいことをなるべく話してもらうように心がけています。Eくんとの、授業でのことです。

「今日は、学校で何をしましたか?」
「う~ん。お散歩した」「2こもした」
「2回したのね。どこでしたの?」
「学校」

お正月のカードを見ていたときには、
「おばあちゃんが来てくれたの」と話してくれました。

授業の後でお母さまとそのことをお話したら、学校から帰ってきて、家の周りを2回お散歩したということ、おばあちゃんが来てくれたのではなく、おばあちゃんの家に遊びに行った、とのことでした。

正しく伝わるようにうまく話せなくても、自分のことやしたこと、家族のことを、一生けんめい考えて相手に伝えようとすることは
とても大切な営みです。こんなことから、表現の仕方を学び、コミュニケーションをもつことの喜びが育っていきます。

たとえ表現が誤っていても、それを指摘するのではなく、正しい言い方をやさしく教えてあげましょう。
「きょう、先生にお話したの?学校から帰ってきて、2回お散歩したのよね。お正月には、おばあちゃんの家に遊びに行ったのよね。○○先生が、いっぱいお話してくれたって喜んでいたわよ」というように。

また今度、生徒さんからどんなお話が聞けるか楽しみです。

http://www.zoukei-rythmique.jp