・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・越谷教室講師の西です。
Kくんは現在高校3年生で、4月からは社会に出ることを希望しています。事物を視覚的に認知することは得意ですが、言語によるコミュニケーションは、少々苦手。
学校を卒業して仕事に就くようになると、適切なコミュニケーションがいっそう必要になります。相手の話す言葉を理解し、また自分の言いたいことや聞きたいことを言葉で伝える・・・。
そんな力を育てるために毎回の授業の中で、「会話文 台本」を使ってコミュニケーションの勉強をしています。
「今日は、寒いですね」
「今日は、寒いです」
「先生は、寒いので、コートを 着てきました」
「Kくんは、何を 着てきましたか?」
「僕は、寒いので、ジャンパーを 着てきました」
初歩の会話文の内容は、Kくんにとってしっかりと認識できていることについてなので、とても自信をもって答えてくれます。少し難しい質問に対しては、その台本をボードに貼り付けて、Kくんが答える部分を示唆します。
正しい答え方を身に付けていくために、くり返し練習しています。生活や仕事の適した場面で場面で、練習した言葉がKくんの口からぽんっと出てくれるといいですね。
http://www.zoukei-rythmique.jp