・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・津田沼教室講師の菅原です。
やわらかい春の日差し、さくらもこの週末には満開になりそうですね。
生徒さんに春の花を聞いてみました、「春には、どんな花が咲く?」
「さくら」「タンポポ」「チューリップ」は、答えの中にかならず含まれます。春の代表的な花ですね。もちろん3つ全部答える生徒さんもいます。
Hくんと「さくら」を描いた後、「春の花、ほかにどんな花があるかな?」と花のカードを見ながら、名前を読み上げていきました。
「パンジー」「カーネーション」「菜の花」・・・・・「うめ、すっぱぁい!」。Hくんは、「うめ」と読むなり、すぐに「すっぱぁい!」と言いました。
一枝のうめの写真カードを見て発音した「うめ」という音が、「梅干」を連想させたのでしょう。梅干のあの刺激的な味はHくんにとっても強烈な印象なのでしょうね。
そうだね。このうめの花が終わって、うめの実ができて、その実を干したのが梅干だね、「すっぱぁい!」。こちらも話しているだけで、なんだか口の中がすっぱくなってきます。
言葉が意味のあるものとして、その指し示すものをリアルに感じさせている、Hくんの中にでは言葉がそんなふうに生きているものとして作用している証拠です。
言葉から言葉の連想、言葉を生き生きと働かせるための有効で楽しい手段になりそうですね。
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