・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。造形リトミック・相模原教室講師の小出です。
Rちゃんはお父さんの誕生日の前の日、授業の中でお誕生日カードを作りました。
「お誕生日おめでとう・・・さてその次の言葉はどうする?」
「いつもありがとう・・かな、それとも、ずっと元気でいてください・・・かしら」いくつかの言葉が出てきました。
口数の多くないRちゃんが、笑いながら言いました。
「ずっと元気で・・は、さよならだよ」
私は最初、Rちゃんが何を言っているのかわかりませんでした。
そうです、「ずっと元気で」と言うときの場面は、たいてい分かれの場面であるということをRちゃんは言っていたのです。
言葉には、その場面場面にふさわしい言い方があります。いつも一緒にいる大好きなお父さんに対して元気でいて欲しいという気持ちをを表現するときには、その言い方はふさわしくないことを、Rちゃんは言ったのです。
Rちゃんの言葉に対する敏感な反応に、感心しました。
「いつも元気で、頑張ってください」カードは、そんな言い方で結びました。
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