七夕の日のことでした。
待合ルームの小学校5年生のAくんは、レッスン前に少しお昼寝をしていため、眠くて眠くてしかたありません。
Aくんの順番が来ると、「帰る-!」と床にうつぶせてしまいました。
周囲から声がかかっても、Aくんはそのまま変わらず・・・。
「これでは、どうかな?」と思い、近くにあったシロフォンで「七夕」の歌を弾いてみました。すると・・・!ピタッと静かになり、
Aくんはうつぶせたままじっと耳を澄ませていました。周囲もなんとなく穏やかな雰囲気になり、
近くにいたBくんは一緒に歌を添えてくれました。
後から聞いた話ですが、この時、他の部屋にも「七夕」のメロディが聴こえ、一時、七夕の話題になったそうです。改めて、音楽の力に感動しました。
その後のAくんはといいますと・・・、さっき眠いながらも読んでいた本をBくんが「また読む?」とAくんに差し出したのですが、Aくんはすぐに「イヤッ、入る!!」と立ち上がり、ササササ-っと自分の教室に入って行きました。
(最後の一押しをしてくれたBくんに、感謝、感謝♪)
生徒さんと指導者の関係ももちろん大切ですが、こうして生徒さん同士の関わりがある空間は何とも言えない優しい雰囲気に包まれますネ。
http://www.zoukei-rythmique.jp (M.ますもと:国立教室講師)