・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、発達支援教室Elephas(エレファース)での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。知的障害や発達障害をもつひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。
発達支援教室Elephas(エレファース)・国立教室の今村です。
歌唱造形法では、歌に合わせてさまざまなものを描いていきます。月ごとに加わる新しい曲を生徒さんたちはとても楽しみにしています。
でも生徒さんの中には、新しい曲や初めての絵ではクレヨンを持った手をまず画用紙のどこに下ろせばいいかを迷う様子が時々見られます。
そんな時は講師の手を添えて一緒に描き始めます。自分の手がどんどん動いて画用紙にスラスラと絵が描き出されていくのを生徒さん達は安心した表情でとても楽しんでいます。
いつも手を添えていたのではなかなか一人で描けるようにならないのでは?という心配はありません。何回か描いているうちに、また自分一人でも描けそうというときが来ると、生徒さんの手にグイッ!と力が入り、「先生の手はいらないよ」・・・という合図が伝わってきます。そして、自信を持って一人で描き出してくれます。
私はいつも手を添えるとき、クレヨンを持った温かくてかわいいまあるい生徒さんの手を「たまご」とイメージしています。そして講師の手は親鳥のお腹です。
温めているたまごにいつひびが入ってコトコト動き出すか、少しの変化にも気づけるように、つぶさないように、つぶさないようにと注意して温めています。
http://www.zoukei-rythmique.jp