・・・・・造形リトミック研究所ブログ・・・・・
このブログでは、造形リトミック教室での日々のふとした出来事や気づきを記述しています。
ひとりひとりの生徒さんの学びと成長の姿を共有し、親御さんと共に療育についてゆったり楽しく考えていきたいと思います。
※ここでは親御さんの了承をいただいた記述をお伝えしています※
おはようございます。
造形リトミック・国立教室講師の富澤です。
ここ数日少し暑さがやわらいでいますが、ついこの間までは例年にない厳しい暑さ。中でもじっとり汗の出てくるようなある日、こんなことがありました。
小学2年生のRくんとの授業の初めに、「Rくん、こんにちは。今日も蒸し暑いね。汗がたくさん出てくるね。元気ですか?」とあいさつすると、しばらく考え込むRくん。・・・そして「カブトムシ?カブトムシ?」と真剣な表情で尋ねてきました。
今度は私が考え込む番です。
「カブトムシ、カブトムシ、カブトムシ・・・あっ!わかった!!なるほど!!!」
蒸し暑い→虫あつい→カブトムシ・・・
謎が解けたあと、私はとてもうれしく思いました。Rくんは私の話をきちんと聞いて、言葉をキャッチして、じっくり考えて、自分の知っていることと結びつけて、しっかりと受け答えをしてくれた・・・そういうRくんの言葉と気持ちの道筋が見えたからです。
楽しくて、素敵な言葉の「輪」でした。
このやりとりの後、「蒸し暑い」について考え、「カブトムシ」を図鑑で見て、「虫」の仲間であるトンボの絵を描きました。
一つのやりとりから、学習はパーっと広がります。
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